園歌『お日さまいっぱい』の中に、「みんな元気な 草の芽 木の芽」「みんな仲良し こすずめ こいぬ」という歌詞があります。それぞれに続く歌詞は「伸びていくんだ ぐんぐんぐんと」「声をそろえて らんらんらんと」です。これは、園で目指す子どもの姿にぴったりの歌詞だと思っています。園では、「心と身体が健康」「何事にも前向きに取り組む」「仲間の気持ちを感じ、いたわりの心をもつ」といった子どもを育むことに努めています。
本園では、「好きな遊びの時間」と「お日さまタイム」を両輪として保育を進めています。「好きな遊び」は、「自分で選んだ遊び」「とっておきの遊び」とも呼び、その遊びを「継続」することで様々な力を培っていく、ということを大切にしています。ここで言う「継続」とは、同じことを延々と続けるという意味ではありません。一つの「好きな遊び」から始まり、子どもたちの主体性を大切にしながら遊びを「発展」「深化」させ、より豊かに資質・能力を培う、ということをねらいとした「継続」です。そして、「お日さまタイム」は、遊びの振り返りや制作活動などをする時間で、「遊び」の広がりや深まりにつなげるためのとても大事な活動と位置付けています 。
また、「楽しく遊ぶ場所」というだけでなく、「気持ちが落ち着く場所」であることも大切にしています。家族と離れて集団生活を送る中で、大なり小なり戸惑いや不安を感じることと思いますが、それを乗り越えられるように、本園では全教職員がクラスの枠を越えて複数の目で子どもたちと関わり、援助をしています 。
子どもたちの思いに寄り添い、成長する喜びをご家族の皆様と分かち合いながら、私たちは精一杯保育に情熱を傾けて参ります。
園長 水野 裕也